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9月1日の「防災の日」は有名ですが、9月9日は「救急の日」となっています。昭和57年に現在の厚生労働省が救急医療及び救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的として定めました。
救急車の出動件数は増加傾向にあります。本当に必要な人が使えるように救急車を呼ぶべきかどうか判断に困ったときなどに、活用できる「救急車を呼ぶべき症状」をご紹介します。
すぐに救急車を呼ぶべき症状
- 顔・・・顔半分が動きにくい。笑うと顔の片側がゆがむ。ろれつがまわらない。視野が欠ける。
- 頭・・・突然の激しい頭痛。意識がない。
- 手足・・・突然のしびれ。突然片側に力が入らない。
(これらの症状は、脳血管疾患の可能性があります。処置が遅れると死亡リスク・後遺症リスクが高い病気です。疑わしい症状があれば迷わず救急要請をすることが重要です。発症直後に適切な処置を施せれば約7割の方がほぼ介護のいらない状態まで回復するというデータもあります。)
- 胸や背中・・突然の激痛。急な息切れ、呼吸困難。
(締め付けられるような胸の痛みは、狭心症の可能性があります。狭心症は心臓に血液を送る血管が細くなり心臓の筋肉(心筋)の血流が低下してしまう病気です。狭心症の発作の症状は安静にしていると収まりますが、心筋梗塞になる可能性があります。心筋梗塞は心臓への血流が途絶えて心筋が壊死する病気です。激しい胸の痛みを感じたら必ず専門医の診察を受けてください。)
- 意識の障害・けいれん・飲み込み・熱中症状態・高所からの転落などあきらかに命の危険がある場合も迷わず救急要請をしてください。
判断に迷う場合は・・・救急安心センター「#7119」に電話をすると相談員(看護師)から受診の必要性、対処方法等の適切な助言等の救急電話相談や医療機関案内を受けることができます。群馬県でも令和7年10月1日よりサービス開始予定です。それまでは「050-5526-4381」に電話すれば対応してもらえます。